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紹山流とは

 

一、合気柔術(鶴山晃端直伝)

 合気道の語源と言われる大東流は、日本武術の伝統武道に代表されるものである。

 

一、松濤館流空手(船越義珍直伝)

 沖縄より日本に最初に空手を伝えた船越義珍先生の高弟であり、全日本空手道連盟技術顧問、また戦後全国の大学を廻りご指導なされた久保田紹山先生による直伝。

 

一、新陰流(鶴山晃端直伝) 徳川幕府の「将軍の剣」と言われ数多い剣術諸流派の中で最も合理性に富み、高い精神性を持つと言われている。

 

 この三つを統合してできあがったのが「綜合武術紹山流」です。

 

 武道は平和を乱す暴力を排除して平和を守る技法です。「武」と言う文字はそのことをはっきり表しています。即ち振り下ろしてくる戈(ほこ)を、下からがっちり受け止める形になっています。武の本来の姿が平和護持にありることを今こそ思い起こす時であり、武の精神を取り違えて欲しくないと思います。

 

 剣道は何故に武道たり得るか。暴漢が剣を振るい掛かってきたときたのでやむを得ず剣を執って相対したもの、即ち正当防衛の技法であります。

 

 空手は何故に武道たり得るか。暴漢が剣を振るいまたは拳骨をもって打ち掛かり、あるいは足を上げて蹴ってきたので、我もやむを得ず付き蹴りをもって相応じたもので、正当防衛の技法であります。

 

 柔道は何故に武道たり得るか。暴漢がつかみ掛かってきたので我もこれに応じたもので、正当防衛であります。

 

 以上の例示でわかるように、武道が完全に正当防衛の領域であるところに武道の平和的意義があります。

 

 武道の精神を実戦に移したのが武術であり、武道と言われます。

 従って武術または武芸というものは老若男女を問わず、普通の人なら誰でも出来る正当防衛の技法であります。

 しかも完全防衛の技術でなければ意味がありません。

 完全防衛とは暴力を完封することです。

 自分の平和を守り善良な市民の平和を乱す暴力を完封する。

 ここに「武術・武芸」の社会的意義があります。

 

 

 紹山流は

 

 実践教伝の技であり直裁簡明で誰にでもできる「庶民的」なものであり、平和を守ろうとする積極的な気持ちのある市民の皆様に一人でも多く、仏を守護する仁王様の「破邪の技法」を身につけて頂くための流派です。

 

(参考) 「武道空手攻究」 久保田紹山 著